マー君 4・7開幕投手発表「1年間戦い抜く、その第一歩」

[ 2015年3月28日 06:30 ]

ヤンキース・田中(AP)

 ヤンキースの田中将大投手(26)が、4月6日(日本時間7日午前2時5分開始)のブルージェイズ戦で開幕投手を務めることが発表された。ジョー・ジラルディ監督(50)が27日(同日深夜)の会見で明らかにした。日本人大リーガーでは、野茂英雄(3度)、松坂大輔、黒田博樹に次ぐ4人目の快挙。メジャー2年目で名門球団のエースとして開幕マウンドに立つ。

 ジラルディ監督の正式発表を受け、田中は練習後に報道陣に対応した。「きょう伝えられた。(開幕投手は)今年はこいつでいくというもの。光栄です。1年間戦い抜くことが大事。その第一歩と捉えて投げられればいい」。開幕投手は楽天時代の12年に一度経験している。しかし、今回は名門ヤンキースで、6年連続で務めてきたエース左腕サバシアを押しのけての大役だ。

 ジラルディ監督は「マサヒロが開幕投手を務める。一番の理由は日程的なこと。彼に登板間隔を与えることが重要。1年間健康で投げてほしい」と語った。昨季、右肘じん帯部分断裂による長期離脱を経験。ヤ軍は開幕戦翌日に試合がない変則日程で、先発を5人で回せば開幕投手は3試合目まで中5日となり、登板間隔に余裕を持って投げられるメリットがある。

 大リーグ1年目の昨季は13勝5敗、防御率2・77と新人らしからぬ安定感を発揮。今オープン戦でも右膝手術明けのサバシアが2試合計4回2/3で防御率11・57と精彩を欠く一方、田中は3試合計10回1/3で防御率1・74と右肘の不安を感じさせない投球を見せていた。

 指揮官は開幕ローテーションの順番も発表。田中の後は、ピネダ、サバシアと続き、4番手はマーリンズから移籍したイオバリで、5番手は未定とした。サバシアは復調気配がなく、ピネダ、イオバリは年間を通した活躍は未知数。田中に懸かる期待は大きい。

 「登板日が決まったので、そこに向けてベストな状態でいけるように調整したい」。31日(日本時間4月1日)のツインズ戦が開幕前最後の登板。そこから中5日で開幕戦に臨む。名実ともにチームの顔として田中が2年目のスタートを切る。

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