敦賀気比・平沼、２戦連続完封ならずも「投げ合い楽しかった」

＜敦賀気比・仙台育英＞敦賀気比の先発・平沼

第８７回選抜高校野球大会２回戦 敦賀気比２―１仙台育英

（3月27日 甲子園）
　２試合連続完封はならなかったが、敦賀気比のエース・平沼は勝利を手にし堂々と胸と張った。「相手打線がすごいので序盤から力を入れていった。相手の投手に負けたくなかった。投げ合いは楽しかった」。

　仙台育英のエース・佐藤世と、ともに１回戦で完封勝利を挙げた好投手同士の対決。４回までは譲らず０―０。我慢比べだった。味方打線がワンチャンスをものにし５回に２点を先制。そのリードを守り抜いた。終盤の７回、８回と長打を許したが耐えた。９回１死からこの日初の連打を浴び１死一、三塁から二ゴロの間に１点を失ったが、同点のホームまでは許さなかった。

　１回戦で１８安打１２得点の仙台育英打線を相手に５安打８奪三振１失点の完投勝利。「粘り強く投げてくれた。１回戦よりもっと良くなっていたので安心して見ていた。ナイスピッチングだった」と東監督はエースを称えた。接戦をものにし２年ぶりの８強入り。「ピッチャーがしっかり抑えてくれるから守備もリズムよく守れている。攻撃がもう少し上がってくれば」。指揮官は冷静に次戦を見据えた。