メッセ「自分で勝ち取った」2度目大役 “お得意様”竜料理だ

[ 2015年3月27日 07:14 ]

カメラの向かってポーズを決めるメッセンジャー

セ・リーグ 阪神―中日

(3月27日 京セラD)
 自身2度目の開幕投手を務める阪神・メッセンジャーは威風堂々、栄えあるマウンドに向かう。

 「“ビッグデイ”になるけど、143試合のうちの1試合だから。興奮し過ぎないように。これが終わりではなく、始まりなので」

 多くの報道陣が取り囲んだ登板前日会見では余裕すら漂わせた。程よい緊張感に、みなぎる自信-。球団の外国人投手では初となる2度目の大役には「今回に関しては自分で勝ち取ったと思っている。光栄だし、嬉しい」と誇りを口にした。

 実績十分の能見、次代のエース・藤浪が候補に挙がる中で、実力でもぎ取った開幕のマウンド。期待に応えるべく、仕事を果たすだけだ。

 「自分としては長いイニングを投げて、チームに勝つチャンスを与えることだけを考えている。(開幕戦は)意識せず自分自身の投球をして、チーム勢いをもたらすことができればと思う。自分のできる仕事に集中したいね」

 最終調整となった20日のオリックス戦(京セラドーム)では5回8安打5失点と乱れて、予定していた7イニングを投げきることができなかった。それでも昨年、最多勝と最多奪三振の2冠を獲得した右腕に動揺はない。持ち前の修正能力で、きっちりと本番に合わせてくるはず。仕上がり具合を問う質問には「明日見てもらえれば分かるよ」と大きくうなずいた。

 「(中日打線については)特にない。明日、対戦していく中で感じていければいい」

 対戦する中日とは昨年、5度対戦して3勝1敗、防御率1・54と同一リーグの中では1番の相性の良さを誇る。スタートダッシュを切るにはうってつけの相手と言える。

 「もう来日6年目ですから。変わらず“例のアレ”を食べていこうと思います」

 登板前日はお決まりとなっているラーメンで腹を満たして出陣することも宣言した。やることは変わらない。泰然自若のメッセが、快投でチームの船出を飾る。

 ≪虎助っ人初≫メッセンジャーは2年ぶり2度目の開幕投手。阪神の外国人投手の開幕投手は過去にもバッキー(65年)、キーオ(87年)が務めているが、いずれも1度だけで、2度目は今回が初めて。12球団全体でも外国人投手の複数回は、ミラバル(日)の03、05年以来10年ぶり。

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