巨人 12球団唯一本塁打ゼロ…出遅れ阿部の4番復帰待つしか

[ 2015年3月8日 06:14 ]

<オ・巨>打てない打線に原監督(左から2人目)の表情も曇りがち

オープン戦 巨人1-2オリックス

(3月7日 京セラD)
 開幕まで残り20日となっても打線の核が定まらない。わずか5安打。暴投による1得点のみに終わった巨人・原監督は「1番、4番(を打てる打者)がなかなか出てきませんね。その辺が、我が軍の課題」と厳しい表情で振り返った。

 指揮官がアピールを熱望する4番候補にもかかわらず、不振が続いているのは6番の村田だ。2回の第1打席で高めに浮いたフォークを打ち損じて中飛に倒れるなど3打数無安打。昨季の開幕4番はオープン戦7試合で打率・150と低迷し「ちょっとずつ修正はできているが1打席目が合ってこない」と反省した。

 この日公式戦では一度もなく、オープン戦でも横浜時代(現DeNA)の06年以来9年ぶりに一塁で先発出場した。原監督は「幅広い危機管理」と説明し、村田本人も「(三塁と)景色が違う。刺激になる」と前向きに受け止めたが、打撃へのカンフル剤とはならなかった。4番はオープン戦序盤に大田、以降はセペダが座っているが、4番に最も必要な長打力は見せておらず、チームもオープン戦8試合を終えて12球団唯一の本塁打ゼロと破壊力を欠いている。

 川相ヘッドコーチは「低めの変化球にあれだけ手を出していたら打てない」と苦言を呈した。現状のままでは、右ふくらはぎの張りで出遅れている阿部の4番復帰を待つしかない。1番の不在も顕著。中軸の不振により、当初1番を多く務めていた坂本の3番起用が増え、最近3試合は大田、亀井、片岡と日替わり。しかし、いずれも決め手を欠いている。原監督は「みんな懸命にやっているし、誰かがはまってくれれば。ずぬけた力で飛び出すことを願いたいですね」と奮起を促した。

続きを表示

この記事のフォト

2015年3月8日のニュース