内海“菅野開幕”待った!3回零封 ライバル不調で「チャンスある」

[ 2015年3月5日 06:50 ]

<日・巨>3回を1安打無失点の内海

オープン戦 巨人12-0日本ハム

(3月4日 札幌D)
 最後も真っすぐだった。3回2死。フルカウントから巨人・内海が投じた131キロの外角低めの直球に、西川のバットは2打席連続で空を切った。届きそうで届かない。絶妙に制球されたコースに、切れのある球を投げ込んだ。

 「上半身の力が抜けたいい状態、いいバランスで投げることができた。真っすぐ系、ツーシームにしても投げきれたので、変化球も生きた」

 初回は先頭の西川を膝元への136キロのツーシームを振らせて三振に仕留めた。3回には右打者の石川亮に対して外角へ同じ球種を決めて、空振り三振。対外試合では初バッテリーとなる相川と試合前に話し合い、直球系の球を効果的に使った。3回を1安打無失点。9つのアウトの内訳は、3三振に6つがゴロアウト。「相手が打ち気で来た中で芯を外せた」と手玉に取った。

 昨季は左肩痛や太腿の張りなどコンディションに悩まされ、7勝9敗に終わった。オフから調子の波を少なくするため、バラツキのあったフォーム固めに取り組んだ。理想は18勝で最多勝に輝いた2011年のフォーム。「毎試合、同じフォームで投げられていた」と当時の映像を見直してイメージを叩き込んだ。キャッチボールから軸足を意識した。

 これで、紅白戦を含めた実戦3試合で計8イニングを1失点。昨季の実績から開幕投手最有力とみられる菅野だが、2月28日のヤクルト戦(東京ドーム)でも3回6安打3失点とまだ本調子ではない。翌日には首脳陣と話し合い、当初の中7日から中10日と間隔を空けて11日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に向かうことになった。キャンプ序盤には「(菅野)智之が10歩くらいリードしている」と認めていた内海も「まだ監督は明言していない。そこ(開幕投手)を目標に頑張る。まだチャンスはあると思っている」と大役へその差を埋めようとし、原監督も「諦めている人はいないと思う」と競争を促した。

 「きょうの感じで次の登板もできるか。継続できるかが重要」と内海。可能性がある限り、自身3年ぶりの開幕投手に向かって好投を重ねるだけだ。

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