ソフトB細川 右手親指骨折だった 開幕絶望「復帰まで1カ月半」

[ 2015年3月4日 05:40 ]

右手親指の骨折が判明した細川は厳しい表情を浮かべる

 開幕絶望――。ソフトバンクは3日、細川亨捕手(35)が2月の宮崎キャンプで痛めた右手親指について、中手骨を骨折していたと発表した。当初は打撲と診断されていたが、痛みが引かないために2日に福岡市内の病院で再検査を受けて判明した。患部を約4週間ギプス固定することから3月27日のロッテとの開幕戦(ヤフオクドーム)出場は厳しく、工藤ホークスは正捕手抜きで日本一連覇へ向けてのスタートを切らざるを得なくなった。

 順調に開幕に向けた調整を続けてきた工藤ホークスに衝撃が走った。右手を痛めていた細川が2日に福岡市内の病院で再検査した結果、右手親指中手骨を骨折していることが判明。この日、同市の西戸崎室内練習場に姿を見せた細川の右手は、前日まではなかったギプスでしっかり固定されていた。

 「なかなか痛みが引かないのでおかしいなと思って、きのう病院に行ったら折れてました」

 負傷したのは宮崎キャンプ中の2月中旬。ブルペンで投球を受けた際だった。ワンバウンドしたフォークボールを体で止めようとしたところ右手の親指の付け根に当たった。宮崎市内の病院での診察では打撲と診断されていたが、2日の福岡市内の病院でのMRI検査で右親指中手骨に亀裂が入っていることが確認された。骨折した箇所は実際に投球を当てた箇所からずれていた。そのため発見が遅れるという不運も重なった。

 細川は「そりゃ、ボールを投げられないですよね。でも(原因が)はっきりしたし(骨折を治す)食べ物もいいのがあるので、早く治します」と現実を冷静に受け止めていたが、正捕手抜きで開幕を迎えることになるチームにとっては大きな痛手だ。この日、阪神戦が行われた丸亀で一報を受けた工藤監督は「痛いよ。でも、そうなってしまったからは仕方ない。残りのメンバーでやるしかない。チームにとって何がベストかを探さないといけない」と厳しい表情だった。

 昨季レギュラーシーズンでは捕手でチーム最多112試合に出場し、日本ハムとのCSファイナルS、阪神との日本シリーズでは大胆なリードで勝利に貢献。西武時代にバッテリーを組み、4日の阪神戦(甲子園)で先発する松坂の助言役としても期待されていた。その細川が開幕メンバーから外れるショックは計り知れない。細川は「復帰までに1カ月半」と話した。シーズン序盤は鶴岡、斐紹、拓也、高谷らで乗り切るが、正捕手不在はあまりにも痛い。

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2015年3月4日のニュース