行きも帰りも…中畑監督グッタリ5時間遅れ帰京 強風で着陸できず

[ 2015年3月3日 06:20 ]

沖縄入りも3時間遅れだった中畑監督

 行きも帰りも踏んだり蹴ったりの「沖縄珍道中」だ。2日午前1時48分。定刻より約5時間遅れで羽田空港に降り立ったDeNA・中畑監督は疲労困憊(こんぱい)だった。

 チームは1日に沖縄・宜野湾キャンプを打ち上げ。指揮官は広島との練習試合(宜野湾)を終えると、午後6時49分那覇空港発の日航機に乗った。選手やスタッフより1時間半、早い便。航路は順調だったが、着陸間近の午後8時すぎに羽田空港で強風に見舞われて、しばらく上空を旋回した。結局、到着を断念して中部国際空港へ向かったが、同空港は他の便で混雑しているため、関西国際空港まで「リターン」。燃料を補給して羽田に再び向かい、やっとのことで到着した。選手たちの便より3時間遅れ。指揮官はこの日休息したが、球団関係者は「誰よりも早く東京に帰りたがっていた監督がこんな目に遭うなんて…」と苦笑いした。

 予兆はあった。キャンプイン前日の1月31日に那覇空港に向かう飛行機が機内の金具が落ちる前代未聞のトラブルで3時間遅れで現地入り。「今年は何かを起こすと言ったがこんなことが起こるとは…」と話したが、「オチ」がつくのが中畑監督らしい。キャンプは連日のノックで若手を鍛え上げ、早朝散歩で計52曲を熱唱。疲労がたまった最終日は、一刻も早く帰京したい気持ちしかなかった。「オレは選手を置いてでも先に帰る」と息巻いたが、しゃれにならない展開だ。

 那覇空港に乗り入れている航空各社によると、同日に羽田へ向かったのは29便。通常ルートで運航しなかったのは、中畑監督が乗ったこの1便だけだという。往復の飛行機で不測の事態に見舞われた指揮官。今年は何かが起きるかもしれない。

 ▽DeNAの1月31日のトラブル 午前11時10分羽田発の全日空機に一度は搭乗も、機内の中央部に備え付けられた「非常口」の板を締める金具が外れるトラブルが発生。中畑監督らは滑走路で約1時間20分も足止め。結局、午後2時発の便に乗り換えた。約3時間遅れの午後5時すぎに那覇空港に到着。歓迎セレモニーも中止に。中畑監督は「前向きにね。今年は何か良いことが起こる気がする」と話していたが…。

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