阪神メッセに中6日構想 “2強”巨人&広島戦優先でVダッシュ

[ 2015年3月3日 09:15 ]

安藤のゴールに手を上げて喜ぶメッセンジャー

 “つまらないメッセ”になる可能性大だ。阪神は、開幕投手に内定しているランディ・メッセンジャー投手(33)を、中6日でまわす構想をしていることが2日わかった。前半戦は巨人、広島との対戦が週末に集中しているためで、昨年多かった中4日、中5日は見送られる方針。チームは3日は丸亀、4日は甲子園で、昨年の日本シリーズで敗れたソフトバンクと対戦する。

 通常の中6日よりも、メッセンジャーは間隔を詰めた中4日、中5日での登板を歓迎してきた。昨季はリーグトップの208回1/3を消化したタフネスぶり。チームにとって、これ以上に頼もしい存在はないが、今季は少し事情が違う。前半戦はあえて間隔を詰めないローテーションで、昨季のリーグ最多勝右腕をマウンドに送り出すことになりそうだ。

 理由がある。阪神は今季、4月第1週から5月第2週までの6週連続で週末に昨季1位・巨人、同3位・広島と交互に対戦する日程が組まれている。頂点へ向かう至近の近道は、この2チームを直接対決でねじ伏せていくこと。そのためには2強相手のカードに、最も勝率の高い投手を当てるのが常道となるわけだ。

 そこで、メッセンジャーだ。右腕は開幕戦となる27日の中日戦(京セラドーム)から発進。その後も登板間隔を詰めることなく中6日の登板を続ければ、4月3日・巨人戦(東京ドーム)、10日・広島戦(甲子園)、17日・巨人戦(甲子園)と順当に2強とのカード初戦に登板できる。4月第4週から5月第2週にかけて週末に2連戦2カードを挟むため中7日、中6日、中5日と変則的になるが、十分に対応可能と見る。さらに5月15日から中5日で同21日の巨人戦(甲子園)にも登板すれば、前半戦の対2強全7カードにエース右腕を投入できる計算だ。

 中西投手コーチは明言こそ避けたが、「(前半戦)週末は巨人、広島、巨人と続くからな…」と示唆。続けて「誰が行くかは決めていないけど」と煙幕を張ったが、対戦カードの日程を見れば、メッセンジャーを重点的に2強にぶつけるローテを構想していることは明らか。今季の猛虎は、前半戦から猛ダッシュをかける算段だ。

 ≪中6日以上で昨季9戦6勝1敗≫メッセンジャー(神)は昨季の前半戦、ほとんど中5日で先発。4月11日の巨人戦には中6日で起用されているが、開幕カードの同戦で先発した能見、メッセンジャー、榎田の3人を再戦させるため。また、6連戦の増える8月以降を含め、中6日以上での先発は9試合あり6勝1敗。登板間隔が詰まらない方が、いい結果を残す傾向にある。

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2015年3月3日のニュース