藤浪「ここ掘れワンワン」で白星を!京セラマウンドで○必ず

[ 2015年3月2日 07:20 ]

ノックでベースカバーに入り、華麗なジャンピングスローをみせる藤浪

 前日28日のオリックス戦(安芸)で5回無失点と好投した阪神・藤浪が、一夜明けて甲子園新室内練習場で調整した。

 その視線は早くも今季初登板が決定的な3月29日中日戦に向いている。舞台は決して好相性とは言えない京セラドーム。昨季まで2勝2敗、防御率4・76。「硬く、傾斜が緩いため、球が浮きやすい」と分析する鬼門。ただ、日程が味方する。20日からのオリックス3連戦での登板が予定されており、絶好の予習機会を最大限生かす方針を語った。

 「直前のゲームで投げられるのは、慣れる意味でも大事。感触を確かめられるのはありがたい。京セラドームはいいイメージはないですが、すごく悪いかといえばそうでもありません」

 硬いマウンドでの出陣。プレーボール直前の投球練習中に、左足が着地するポイントをガッツリと深く掘り、傾斜にフォームを合わせていくのが藤浪流だ。「ナゴヤドームも硬いですが、好きですしね。(硬さは)そこまで致命的な問題ではない」。童話「花咲かじいさん」の犬ではないが、苦手京セラであっても「ここ掘れワンワン」とばかりに足場を掘り、白星を探し当てるつもりだ。

 次回は6日西武戦(甲子園)に2番手で登板し、10日の侍ジャパンVS欧州代表(東京ドーム)で2イニングを消化する。「実戦で投げていきたいタイプなので、実戦が多いのはプラス」。代表戦という位置づけ上、オープン戦でも調整の場でもない難しさは重々承知している。それでも猛虎と球界双方のために奮闘するのが藤浪という男。京セラドームでの“快幕”に向け、着実に歩を進める。

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2015年3月2日のニュース