楽天ドラ5右腕 3・1ソフトB戦先発へ 開幕ローテ候補の期待

[ 2015年2月27日 09:23 ]

雨で練習試合が中止となり、遠投する入野

 雨降って大役ゲットだ。楽天のドラフト5位・入野(四国IL・徳島)が、3月1日のソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクドーム)に先発することが決まった。この日先発予定だった韓国・斗山との練習試合(サンマリン宮崎)が雨天中止となり、急きょ決定。

 昨季、日本一に輝いたチームとの対戦に「結果を求めるより、当たって砕けるつもりです。強気の自分のピッチングができればいい」と意気込んだ。

 新人最年長の26歳。これまで実戦には中継ぎで2度登板し、計3回を2失点だったが、直球は最速153キロを誇る。さらに落差のあるフォークも武器に持ち、大久保監督は「球の強さとフォークがいい」と高く評価した上で「入野にとってはチャンス。先発の6番手に入ってくるかもしれないね」と開幕ローテーション候補として期待した。

 高知県出身で07年に岡豊高を卒業後、プロ野球選手を目指して広島のプロ育成野球専門学院に進んだが、1年で閉校。翌08年に独立リーグの四国・九州アイランドリーグ(現四国アイランドリーグplus)の愛媛に入団した。毎年ドラフト候補に挙げられながら指名されず、13年には徳島に移籍。救援から先発に転向した昨季、16勝で最多勝を獲得し、独立リーグの日本一を決めるBCリーグとのグランドチャンピオンシップで球団初の優勝に導いた。年間MVPにも輝き、苦節7年の末に夢をかなえた。

 楽天を13年に球団初の日本一に導いた元エースの田中(現ヤンキース)とは同学年。舞台は違えども、自らの力でチームを「日本一」に導いた共通点もある。1月の新人合同自主トレ時に対面した際には「いつか(田中を)超えたい」と闘志を燃やしていた。「持っているものを全て出す」と誓うオールドルーキー。8歳下のドラフト1位・安楽(済美)よりも先に、開幕ローテーションに入る。

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