松井裕“8回の男”になる!2回3K0封「責任感じる」

[ 2015年2月22日 08:27 ]

<日・楽>2イニングを抑えた松井裕

オープン戦 楽天2-2日本ハム

(2月21日 名護)
 試合後。楽天・松井裕は大きく胸を張り、堂々と宣言した。「(高卒)2年目の19歳に大事な8回を任せてもらい、責任を感じています」。開幕から左のセットアッパーとして「8回の男」になる決意表明でもあった。

 オープン戦初戦は7回からマウンドに上がった。簡単に2死を取ったところで課題の制球難がのぞいた。代打大野を追い込んで試した新球のスプリットが外れ、リズムを崩して連続四球。それでも本人は「まだまだ、いろいろ試す時期。ゼロで抑えることだけを意識した」と意に介さない。西川を3球三振に仕留めて切り抜け、8回も威力十分の速球を軸に3人で片付けた。

 大久保監督から「8回の男」を正式に通達されたのは、8回から登板して2回を無失点に抑えた沖縄・久米島での12日の紅白戦後。「おまえは将来、必ず先発で勝っていく投手になる。でも今は後ろでいこう」と言われた。救援陣には右投手が多く、左の速球派を挟めば相乗効果が生まれるという指揮官の思惑があった。大久保監督は「空振りが取れ、クイックも1・1秒台で速い。セットアッパーとしてかなり大きな戦力になる」とあらためて期待した。

 現時点で勝ちパターンの試合では7回をクルーズか青山、8回を松井裕、9回をミコライオが務める見込み。先発への未練はひとまず断ち切り、松井裕は「難しいけど責任を持ってやりたい」と意気に感じている。

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