なぜ?マー君の右肘状態に質問集中 完全に浸透してない治療法を選択

[ 2015年2月22日 05:30 ]

ロスチャイルド投手コーチ(左)と話をする田中
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 米メディアから肘の状態に関する質問が集中した背景には、ヤンキース・田中が選択したPRP療法が米国内で完全に浸透していない現状がある。

 じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受ければ復帰までに1年以上を要するが、74%の確率で復帰している。同療法は早期復帰が見込める利点はあるが、08年にドジャース・斎藤(現楽天)が受けたのが大リーグ投手で初のケース。当時の成功率は20%前後とされていた。日本投手の投球過多を指摘する声も根強い。米スポーツ専門局ESPNは16日付で「田中のじん帯が切れたらヤ軍のプレーオフの望みもチームの未来もボロボロになる」と特集。契約を6年残す現時点で手術に踏み切った方が得策との見方もある。

 今季のヤ軍は昨季まで9年連続(ヤ軍では5年連続)で開幕投手を務めたサバシアが右膝手術明けで、黒田も日本に復帰。他の先発陣も実績が乏しく、エースとして期待される田中の出来がチームの成績に直結する。ヤ軍は先発6人制の導入など再発防止策を講じていく必要がある。

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