張本氏、ハム大谷に15勝令!二刀流には反対、ならば…

[ 2015年2月19日 05:30 ]

大谷(左)と笑顔で握手する張本氏

 二刀流3年目は15勝がノルマだ。本紙評論家の張本勲氏(74)が18日、日本ハムの沖縄・名護キャンプを訪れ、大谷翔平投手(20)を直撃。かねて唱えている投手一本化を勧める一方、二刀流を続ける以上は今季は投手で15勝を熱望した。

 サブグラウンドにいた私のところへ、笑顔でやってきた大谷を見て「やっとプロの体になってきたな」と感じた。ひと回り大きくなった体。握手した右手から握力の強さも伝わってきた。プロ3年目。今季も二刀流を続けるという。ならば、投手では「15勝はしろ」と言わせてもらった。

 二刀流反対の私の考えは変わらない。あれだけの素材。磨けば宝石になる。打者としての能力も高いが、現時点で162キロを投げる日本人は彼しかいないのだ。「将来メジャーに行くのなら、早くどちらかに決めた方がいい」とも伝えた。確かにいい体になったが、両方続けるのはやはり体力的に厳しく、いかに大事に育てても故障の心配が付きまとう。3年目は、投手なら本来は徹底的に投げ込んで肩の筋肉をつくる時期。そこまでの練習は今はしていない。

 昨年の11勝&10本塁打をどう見るか。私は彼の素質なら「まだまだ物足りない」と思う。15勝&25本塁打を3年続ければ誰も文句は言わない。しかし、年間300打席に満たない現状で25発は難しいだろう。ならば二刀流を続ける以上、投手で15勝はしてほしい。

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2015年2月19日のニュース