広島・新井 出て行った2人だからこそ「責任を感じています」

[ 2015年2月17日 05:30 ]

フリー打撃で快音を響かせる新井

 黒田と同じく8年ぶりに復帰する広島・新井は、17日に沖縄入りする右腕との再会を心待ちにした。この日、チームとともに2次キャンプ地の沖縄入り。「電話で話してはいるけど、カープのユニホームを着た黒田さんを見るのが楽しみ」と興奮気味に話した。

 運命の再会だ。新井は07年に国内FA権を行使して阪神へと移籍し、黒田も同年オフに渡米。低迷期を支え続けた投打の両輪は同時にチームを離れ、7年の時を経て再び、進むべき道を交えた。黒田は入団会見で新井に対する思いを口にした。

 「僕が出て行ったことで、彼の気持ちも揺れ動いたと思う。多少なりとも責任を感じています。今年、また一緒にプレーできるのは良かった」

 心残りは再び同じユニホームを着られる喜びで晴れた。

 2人は毎オフ再会。阪神からの自由契約を選んだ14年オフ、広島から真っ先に声を掛けてもらいながら、退団の経緯から苦悩していた新井の背中を押したのも黒田だった。新井の存在が「多少なりとも、僕の中では復帰する要因になったと思います」とした右腕。運命は偶然ではなく、間違いなく必然だった。

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2015年2月17日のニュース