小谷野、充実101スイング 柵越え4本も「特打のレベルではない」

[ 2015年2月8日 05:30 ]

ランチ特打で快音を響かせる小谷野

 日本ハムからオリックスにFA移籍した小谷野栄一内野手(34)が7日、今キャンプ初のランチ特打。守備面、さらに打撃面でも万全の調整ぶりを示した。

 大観衆の目をクギ付けにした。まずは打撃ケージ内の左打席へ。クセのない打ち方に修正するための方法とする左打ちで7スイングし、準備は完了した。本来の右打席へと移ると、そこからは快音を連発。鋭いライナー性の打球を広角に打ち分け、柵越え4本放った。

 「まだ準備段階であって、振り込みとは思わない。特打のレベルではないし、半分以下ですね」

 今後の激しい振り込みを予告する充実の101スイングだった。

 すでに今キャンプのシートノックでは、遊撃以外の3ポジションについた。グラブは9種類を持ち込むなど、三塁手として3度のゴールデングラブを獲得したこだわりを見せる一方、打撃面でも“引き出し”は多い。室内練習場での打撃練習では一塁方向にファウルを打つ練習を反復した。

 「肘の動きを確認した。きちんと叩かないと(打球は)飛んでいかないし、ポイントの奥行きもできる」

 小谷野の意図に対し、佐藤打撃コーチも「(ヤクルト)青木もよくやっていた練習。彼(小谷野)ぐらいになると、キャンプで何をするという、明確な意識を持っている」と全幅の信頼を置く。

 大型補強を敢行したチームで、小谷野のいぶし銀の存在は確かな光を放つ。「守備も打撃も、幅広く役割を果たせる選手。それがまさに彼の持ち味だし、磨きをかけて欲しい」と森脇監督。攻守にわたる万能性が19年ぶり優勝を目指すチームの大きな武器となる。

続きを表示

2015年2月8日のニュース