野球番付 阪神3年ぶり三役“タイガースの顔”鳥谷が関脇に昇進!

[ 2015年2月8日 08:10 ]

ノックの打球を好捕して絶叫する鳥谷

 プロ野球全選手の実力番付を決める「2015年日本野球界番付編成会議」が7日、大阪市内で開かれ、阪神・鳥谷敬内野手(33)が前年の前頭2枚目から関脇に昇進。阪神からは、2012年の金本知憲氏(当時、横綱)、城島健司氏(同、小結)以来、3年ぶりの三役以上となった。

 13年からチーム・キャプテンを務める“タイガースの顔”が、ついに三役入りした。昨季は4月に球団最多新記録となる月間30得点を叩き出し、5月には現役最年少の32歳11カ月で通算1500安打を達成。打率は自己最高の・313、遊撃手としては史上初の3年連続フルイニング出場も果たし、阪神のクライマックスシリーズ、日本シリーズ出場に貢献した。今回の昇進について野球界番付社の塩村和彦代表は「小結を予想していたので正直驚いた。連続試合出場と個人成績が高く評価された結果でしょう」と分析した。

 オフには大リーグへの夢を断ち切って残留し、年俸4億円の5年契約を結んだ。日本球界で今後5年間、コンスタントに活躍を続ければ「大関は確実に射程圏内」と塩村氏。「掛布や江夏のような大記録を残す選手にならないと、横綱昇進は厳しい。ただ、5年間でタイトルを獲得するようなことばあれば、望みも出てくる」とした。

 チームの後輩、藤浪晋太郎投手(20)は幕下西63枚目で、ライバルの日本ハム・大谷翔平投手(20)の幕下東63枚目に続いた。塩村氏は「今年12、13勝すれば、来年は2選手とも一気に十両まで上がって来ると思う」と未来のスター候補に期待した。

 それ以外では、沢村賞右腕のオリックス・金子千尋(31)が前頭1枚目から関脇に昇進。中日・小笠原道大内野手(41)は横綱ながら昨季への評価は厳しいものとなり、前年に引き続き、番付の筆頭ではなく、欄外に記載するという異例措置を継続となった。

 ▽日本野球界番付 野球界番付社が1993年から開始。幕内と十両は15戦、幕下は7戦という大相撲の成績に当てはめ、投手、打者各選手の前季の成績が何勝何敗に値するかを協議し、番付を決める。横綱の降格はない。毎年、25~30人の野球通が参加して行われる。  

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