ばかばかしいことを真剣に…デーブ流大運動会開催のワケ

[ 2015年2月6日 09:00 ]

飴(あめ)玉探しリレーで小麦粉の中に顔を突っ込んで探すが、なかなか見つからない安楽

 グラウンドでは決して見ることのできない珍プレーの連続だ。楽天主将の嶋が両足を袋に入れ、ピョンピョン跳びはねれば、岡島は目が回り、砂浜に転ぶ。スイカ割りで目隠しした小関が海にダイブ…。楽天がキャンプ最初の休日に行ったのは沖縄・久米島のイーフビーチで1、2軍総勢72人による「大運動会」だった。

 「こんな機会はそうそうない。普段できない経験ができて楽しかった」。ドラフト1位・安楽(済美)は童心に帰った表情で充実の1時間を振り返った。安楽自身も「飴(あめ)玉探しリレー」で先輩の松井裕と2人そろって小麦粉で粉まみれになり、爆笑を誘った。

 前代未聞の休日イベント。発案者はもちろん、大久保新監督だ。昨季はエース田中(現ヤンキース)が抜け、星野前監督(現シニアアドバイザー)も腰痛でシーズン途中に休養し、13年の日本一から一転、最下位に沈んだ。「チームとしてまとまらないと勝てない」と新指揮官。今季のスローガンに「一致団結」を掲げ、昨季2軍監督時代にも行った運動会を1、2軍合同で開催した。他の首脳陣らと見守り「まさに一致団結。こんなバカバカしいことに真剣に付き合ってくれるチームは他にない」と大満足だ。

 6チームに分かれての大運動会は、2位以下には翌日にランニングが科され、順位でその量も変わる罰ゲーム付きだ。結果は「右投手(背番号後半)」が優勝。キャプテンの小山伸は「優勝できて最高だぜ!」と小学生のようにはしゃぎまくった。「デーブ流」で絆を深めた楽天が下克上を狙う。

続きを表示

この記事のフォト

2015年2月6日のニュース