【石井一久の目】佑ちゃん 増したスムーズさ 欲しい躍動感

[ 2015年2月5日 08:18 ]

斎藤(左)と談笑する石井一久氏
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 斎藤の投球フォームは昨季と比べてスムーズになっている。今までは極端に言えば、コマ送りのようだったが、それが一連の流れでフィニッシュまで行くようになった。目的意識を持って取り組んでいるのがよく分かる。方向性は間違っていないと思う。

 ただ、シーズンを通してコンスタントな成績を残すためには、もう一段階上げる必要がある。キャンプ序盤ということもあるが、まだフォームに躍動感がない。スムーズな投球フォームというのは確かに大事だが、打者から見れば「圧」が感じられないので怖さはない。修正点としてはフォームにもう少し「ため」が欲しい。「ため」を作ることで生まれるパワーをリリースのところで最大限に発揮できれば、球にもっと切れが出てくる。

 斎藤は「力の入れ方と抜き方が難しい」と現状の課題も話してくれた。100%の力で投げる時も、70%の力で投げる時も同じリズムできっちり制球できるか。そのあたりはこれから実戦で確認していく必要がありそうだ。 (スポニチ本紙評論家)

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