真中流“手抜き”育成術 門限も緩和「自分で決めて」

[ 2015年1月31日 05:30 ]

那覇空港で、てだこレディから花束を受け取るヤクルト・雄平(左)と真中監督

 「手抜き力」こそ、真中イズムだ。沖縄入りしたヤクルト・真中新監督は、初の春季キャンプのテーマに「自主性」を掲げた。

 「やらされるより、やる練習」と話す指揮官は昨年12月、斎藤孝氏の「手抜き力」を読破。「“手抜き”というと“適当”みたいな意味に捉えられがちだけど、“手抜き力”というのは“周りに流されずに時間を上手に使え”ということ。“力”が付くと有効な意味になる」と野球道にも通じるものを見いだした。

 全体練習後は個人練習となるが「先輩がまだやっているからやる、という練習はいらない」と、自身が納得して練習を終えることを求める。そのため、真中監督より先に帰る選手が出てきたとしても「全然いい」と声を大にする。

 また門限も緩和する。昨年は休前日は深夜0時だったが、深夜1時まで延長。こちらも「社会人なんだから、自分で体調を考えて管理してほしい」という思いが込められている。「まずは何でも自分で決めて判断できないといけない」と指揮官。2年連続最下位からの脱出のカギは、選手の「手抜き力」が握っている。

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2015年1月31日のニュース