則本 マー君にメジャー斬り褒められた「抑え方を教えてくれと」

[ 2015年1月27日 06:35 ]

23日には田中(左)と練習した則本

 マー君超えで「メジャー級」の力を見せつける。楽天のエース則本が、コボスタ宮城で自主トレを公開。室内練習場のブルペンで捕手を座らせて18球を投げ「3年目が勝負。何年も続けていい結果を残さないと一流ではない」と言い、自身初の最多勝を目標に掲げた。3年目で獲得すれば、先輩・田中(現ヤンキース)の5年目を上回る。

 昨年11月に侍ジャパン入りし、日米野球に出場。第3戦(東京ドーム)に先発して5回をパーフェクトに抑え、日米野球で日本代表史上初となるノーヒットノーランの立役者となった。その際、田中からメールをもらった。「田中さんは試合を見ていたようで投げ終わった後、“ナイスピッチング。できれば、(メジャーリーガーの)抑え方を教えてくれ”と言われました」。メジャー移籍1年目で13勝を挙げ、名門・ヤンキースでもエースになった先輩からの最大級の称賛に「うれしかったですね」と喜んだ。

 その田中とは昨オフに続き、2年連続で合同自主トレを行った。1月上旬から沖縄で練習し、登板間の食事の摂取法やマウンドでの心構えなど「エース道」を学んだ。技術面でも田中の宝刀スプリットの投げ方を教わった。則本の決め球も同じ縦に落ちる変化球で球速の遅いフォーク。「投げる意識を聞いたら考え方は変わらなかった」と話し、勝負どころでの使い方はスプリットもフォークも同じと確認。違うのは「呼び方の部分。フォークの精度を上げたい」とあえて「フォーク」のまま、勝負する。

 プロ1年目から2年連続で2桁勝利(15勝、14勝)を挙げ、開幕投手の大本命。新人から3年連続で大役を務めれば1960年の杉浦忠(南海)以来55年ぶり2人目となる。「一年で12人しか立てない特別なマウンド。任されることは光栄」。尊敬する田中から「風格が付いてきた」と評され、心身ともにお墨付きを得た。あとは先輩を超えるエースになるだけだ。

 ≪55年ぶり大役も狙う≫則本(楽)が今季も開幕投手を務めると、新人だった13年から3年連続になる。2リーグ制以降、入団1年目から3年以上連続の開幕投手は、58~60年の杉浦忠(南海)の3年連続があるだけ。則本が達成すれば55年ぶり2人目の最長タイとなるがどうか。

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