県岐阜商152キロ右腕 センバツ最速154キロ狙う「日本一です」

[ 2015年1月24日 05:30 ]

28度目のセンバツ出場を決め、豪快にジャンプする高橋主将(中央)ら県岐阜商ナイン

第87回選抜高校野球大会出場校発表

(1月23日)
 寒風吹きすさぶグラウンドで最速152キロ右腕が拳を突き上げた。自身初の夢舞台。県岐阜商を引っ張る高橋は2つの公約を掲げた。チームも自分も「日本一です」。チームの75年ぶりの頂点はもちろん、目指すは自己最速の更新。センバツの最速は藤浪(大阪桐蔭)らがマークした153キロだが、「154キロを目指すのか」と問われると「そうです」と迷いなく言い切った。

 準優勝だった昨秋の東海大会では、33回を投げて自責点はわずかに1。準決勝のいなべ総合学園(三重)戦では、9回に152キロをマークして注目を集めた。7日の初練習には阪神、中日、オリックス、日本ハム、楽天の5球団のスカウトが視察。今秋ドラフト注目の存在だが、主将として勝利を最優先する姿勢に変わりはない。「自分はストレートの速さが特長。チームの勝利が優先ですが、なおかつ(球速更新に)挑戦したい」。1月中旬からブルペン入り。主に土日は捕手を座らせ、約50球投じるなど春をにらんだ調整に抜かりはない。

 憧れは阪神のエース左腕、能見。小学生時代に甲子園で観戦した姿が投手転向のきっかけだった。「常にクールな姿、三振を奪った時にたまに見せる、ガッツポーズ。能見投手を見て、ピッチャーをやりたいと思ったんです」。小6でマウンドに上がってから約5年。聖地で投じる第1球は「ストレート」に決めた。プロの熱視線が注がれる全国舞台で、高橋がベールを脱ぐ。

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