阪神 春季キャンプ異例の試み 2軍専属打撃投手配置へ

[ 2015年1月18日 11:05 ]

昨年引退し、今年から打撃投手に加わった久保田

 阪神が2月1日から高知県安芸市で行う春季2軍キャンプに打撃投手を配置することが17日、分かった。前日16日の合同スタッフ会議で正式決定。球団として2軍キャンプに打撃投手を配置するのは超異例だ。若虎育成への改革第一弾。球団関係者が明かした。

 「今年は安芸にも打撃投手を行かせる。(打撃投手の)人数が増えたこともある。球団としては初めてかもしれない。まあ近年はなかったこと」

 昨季限りで現役を引退した久保田が新たに加わった打撃投手は、総勢10名。増員したことも安芸派遣の理由の一つだが、故障明けの緒方、伸び悩む一二三ら若手打者育成が真の狙いと言える。

 「打率が低いというのもある。少しでもレベルアップできる環境を整えることも大事なこと」

 球団関係者は打力向上に大きな期待を寄せた。昨季、2軍のチーム打率は12球団最低の・244。ウエスタン・リーグで上位10選手にも、誰ひとりとして入れなかった。若手選手の底上げは球団としても大きなテーマ。これまでフリー打撃の際に2軍監督、コーチ、も登板していたが、今キャンプからはより指導に専念できるというメリットもある。

 「(安芸に)誰が行くかは決まっていない。シーズン中も配置する可能性もあると思う」

 早ければ週明けにも派遣する打撃投手が正式決定する見込み。キャンプの成果次第では、シーズンを通して配置する可能性もありそうだ。

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2015年1月18日のニュース