阪神 呉昇桓引き留めに超速交渉へ!異例の球宴明けにも

[ 2015年1月14日 09:03 ]

自主トレに励む呉昇桓

 阪神が、呉昇桓(オ・スンファン)に対し異例の早さで残留交渉に着手する可能性があることが13日、分かった。球団幹部が「あれだけのストッパーは、なかなかいるものではない。あくまでも今季の成績次第だが、開幕から昨季同様の投球を見せてくれるようなら…。早ければ球宴明けくらいから、下交渉を始める可能性はあると思います」と明かした。

 球団は年明け早々、高野栄一球団本部長らをキューバに派遣し守護神流出という最悪の場合に備えた準備を進めている。とはいえ、ベストは呉昇桓の残留。実際、この日に守護神も来季の阪神残留の可能性も選択肢の一つに認めただけに、早期交渉も視野に入れ、引き留めに全力を尽くす構えだ。

 基本的に、阪神は所属外国人選手との残留に向けた下交渉を、シーズン終盤の10月頃から開始するという。だが、それは米国や中南米出身選手のケース。韓国出身で代理人も韓国人の守護神に関しては、契約形態も異なり、その通例はあてはまらない。あくまで今季の成績次第となるが、異例の3カ月前倒しで、誠意を示す可能性もある。

 慰留に向け「対話」も欠かさない。別の球団幹部は「所属球団のウチなら常に彼の考えを把握できるというアドバンテージがある」と話す。春季キャンプからシーズン中も積極的に呉昇桓とコミュニケーションを取り、希望や考えの把握に努める方針も固めている。

 球団は絶対的守護神の16年以降の去就として(1)残留(2)国内他球団移籍(3)韓国復帰の3パターンを想定している。今年はシーズンの戦いと並行しながら、来年以降の戦力整備も余念なく進めていく。

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