燃える広島・新井“初心”護摩行「どんな時でも前だけ見てやる」

[ 2015年1月14日 05:30 ]

燃えさかる炎を前に、苦もんの表情で祈りをささげる新井

 ゼロからの再出発だ。阪神から8年ぶりに広島に復帰した新井が13日、鹿児島市の最福寺でチームメートの石原とともに恒例の護摩行に励んだ。

 自身11度目の難行は、例年以上に鬼気迫る姿。燃え盛る火柱を前に約1時間半、経を唱え続けた。「この行がないと一年が始まらない。気持ちをしっかり固めることができました」と火ぶくれで赤くなった顔で話した。

 出場機会が激減し、悩み抜いた末に古巣に帰った。今季に懸ける強い思いを見て取った最福寺の池口恵観法主からは「臨球応打」「猪突猛進、不退転の決意で」と言葉を贈られた。「右とか左とかじゃなく、とにかく真っすぐ進んでいくようにと。初心に帰って、どんな時でも前だけ見てやる。それに尽きる」。プロ17年目、再び赤ヘルをかぶる37歳は、がむしゃらにレギュラー獲りを目指す。

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