殿堂入りのマルティネス氏 03年“あの乱闘事件”を語る

[ 2015年1月9日 17:54 ]

米国野球殿堂入りしたペドロ・マルティネス氏 (AP)

 6日に米国野球殿堂入りしたペドロ・マルティネス氏(43)が一夜明けた7日にテレビ出演し、レッドソックス在籍時の03年、ヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦で起こった乱闘事件を振り返った。

 この一戦でヤンキースのベンチコーチだったドン・ジマー氏は自軍選手が受けた死球に激怒。マルティネス氏は食ってかかってきた当時72歳のジマー氏の頭を押さえつけ、グラウンドに叩き落としてしまった。

 テレビ出演中にマルティネス氏はまず「いつも自分に対して悪態をついていた」というヤンキースの元捕手ホルヘ・ポサダ氏(43)に対して今でも恨みの感情があることを吐露。その理由として自分の母親を侮辱する発言があったからだとしていた。

 ポサダ氏はプエルトリコ、マルティネス氏はドミニカ共和国と共にラテンアメリカの出身。「ラテンアメリカの人間は他人の母親のことをとやかく言うことはしないもの。だから、ポサダが自分の母親を侮辱したことが頭から離れなくてね。熱くなってしまったが、ラテンアメリカの選手というのはそういうものなんだ」とマルティネス氏はラテン民族の気質を語り、乱闘事件当時の状況を振り返った。

 本当にポサダ氏の侮辱発言がマルティネス氏の“暴挙”を誘発したかは定かではない。しかし、それまでも故意ともとれる死球を投じるなどしていたマルティネス氏が、ジマー氏をはじめ、ヤンキースベンチの怒りの矛先にされていたのは確かなようだ。

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2015年1月9日のニュース