37歳新井 全盛期600キロ蹴り上げた!黒田復帰で4番にこだわり

[ 2015年1月6日 05:30 ]

必死の形相で筋力トレーニングをする新井

 阪神を退団し、8年ぶりに広島に復帰した新井貴浩内野手(37)が5日、広島市のトレーニングジム「アスリート」で自主トレを公開した。

 下半身の筋肉を鍛えるレッグプレスでは、表情こそ苦しげながら、600キロの重量を蹴り上げること10回。同ジムの平岡洋二代表は「600キロは全盛期とほぼ一緒」と話した。

 「初心に戻ってという気持ち。トレーニングはしっかりできています」

 新井にとっては自身の存在価値を問う勝負の年が明けた。胸中にあるのは、もう一度レギュラー争いに加わり、その座を奪う―その1点。発奮材料はある。個人主義を嫌い、チーム一丸の野球観、率先垂範の精神を共有する黒田の電撃復帰だ。

 「ボクが4番で、黒田さんが投げる試合にホームランを打つ。ドラマのような話だけど、そうなるように頑張りたい」

 看板の打順を初めて任された03年から、07年オフにともにチームを離れるまで、エースと4番として低迷期のチームを引っ張ってきた。投打の主軸として再び並び立ちたい―。そうした目標を掲げ、体にムチを打つ。

 「ボクはレギュラーを獲るのが先決だけど、黒田さんはバリバリ。立場の違いはわかっている。ボクがどれだけやるかがポイントだと思う」

 24年ぶりのリーグ制覇へ。再び黒田と同じ目的へ走り出す。経験豊富なベテラン2人が両雄として並び立ち、若ゴイの力が重なり合った時、チームの悲願は現実味を帯びる。

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