由規 パワースポットで誓った!4年ぶり1軍登板

[ 2015年1月5日 05:30 ]

サッカー日本代表のユニホームでキャッチボールをするヤクルト・由規

 復活の一年へ、ヤクルト・由規が目に見えない「パワー」を手に入れた。右肩手術などの影響で11年を最後に1軍登板なし。「今は神宮で投げることしか考えていない」と目を輝かせた右腕は、4年ぶりの1軍復帰を目指して昨年12月中旬に、ある場所へ出向いた。

 「パワースポットに行きました。京都の伏見稲荷です。インターネットで一番力があると調べて行ってきました」

 伏見稲荷大社には、国内だけでなく世界中から参拝者が訪れる。中でも「千本鳥居」はパワースポットとして知られ、5000から1万基の鳥居が並ぶ。「神秘的でした」とその光景に酔いしれた由規は、全身でパワーを受け止めた。

 パワースポット訪問は、由規にとって吉兆だ。10年1月、米アリゾナで自主トレを行った際、オフを利用してセドナを訪れた。スピリチュアルな街で知られる同地を満喫すると、その年は唯一の2桁勝利となる12勝をマーク。同行していた田中浩は初の打率3割、増渕(現日本ハム)は自身最多の57試合登板と3人そろって飛躍を遂げた。プロ8年目へ「いい予感がします」と由規。3日に初詣で引いたおみくじも「大吉」で、すでに運気は上がりつつある。

 この日は雪がちらつく仙台市内で自主トレを公開。常に日の丸(侍ジャパン)を目指すという思いからサッカー日本代表の11番のユニホーム姿で、室内練習場のブルペンで37球を投じた。新年早くも3度目の投球練習で「僕にとって勝負の年。いつもは徐々に上げていくが、2月1日にアピールできるようにしたい」と語った。最速161キロを誇った剛腕が神秘のパワーを身につけ、復活のマウンドへと向かう。

 ▽伏見稲荷大社 京都市伏見区に位置する神社。711年に稲荷大神(お稲荷さん)が伏見区にある稲荷山に鎮座したと伝えられている。全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮。朱色の鳥居が連なる「千本鳥居」が有名。商売繁盛の神様として知られ、毎年約270万人が初詣に訪れる。

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2015年1月5日のニュース