【大谷&石井一久氏新春対談】(3)球速は体づくりやれば勝手に上がる

[ 2015年1月2日 12:25 ]

利き手を合わせる大谷(左)と石井氏
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 石井 次は投手のことだけど、差し支えなければ、持ち球を得意な順番で教えてくれる?

 大谷 真っすぐが一番。カウントもファウルも取れますから。次は速いカーブですかね。結構自信がありますし、コントロールの意味も含めても総合的に2番です。3番目はフォーク、4番目はスライダーで、5番目はチェンジアップです。

 石井 僕が感じたのは、右打者には抜群の打ち取り方をする場面が多かった。でも、左打者になった時に、そこまで圧倒する感じがまだなかったような。

 大谷 (直球が)気持ちシュートするので威力がちょっとないのかと…。悪い時にそういう傾向が凄く出る。スライダーを(左打者の)内に投げたりとかしていないので、そういう意味でどんどん踏み込まれました。

 石井 左打者の膝元にスライダーをぐっと曲げられるようになれば、楽だからね。球速は日本球界最速タイの162キロを出したけど、まだいけそうな気はするよね。

 大谷 真っすぐが一番改善する余地がある。まだまだやらなきゃいけない球種だと思います。

 石井 どのくらいまで球速を上げられる?

 大谷 今は何キロ投げたいとかはないんですけど、(13年の)オフに体づくりをやってフォームをある程度まとめて総合的に上げていく作業の中で、勝手に平均球速が上がっていった感じです。高校の時は逆で、160キロを目標にして、そのために必要なトレーニングをやっていた。今は意図的に上げなくてもトレーニングをやっておけばついてくるのかなと思います。

 石井 登板前はいつもどんな感じ?

 大谷 僕は登板日もそうではない日も全然変わらないです。イヤホンして全然しゃべらない投手もいますけど、僕はバッターもやっていますし、あまり変わらないです。

 石井 高校の先輩の(菊池)雄星はいつもイヤホンして、赤いタオルを巻いて、ずっとこうやっているの(椅子に座ってうつむくポーズ)。ウソでしょって?(笑い)

 大谷 気持ちをつくりに入っているんですか?

 石井 「何やってるの?」って聞くと、「集中力を高める」って言うんだけどね(笑い)。大谷君はそういうこともなく、リラックスしている?

 大谷 ロッカーも中継ぎの方と隣なので、普通にしゃべっています。

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