広島・新井 復帰悩んだ時、黒田に背中を押してもらった

[ 2014年12月31日 05:30 ]

広島市内のトレーニングジムでウェイトトレーニングに励む新井

 広島・新井貴浩内野手(37)が30日、メジャーリーグからの復帰を決断した黒田博樹投手(39)との共闘を誓った。

 「黒田さんは投手陣の大黒柱としてチームに迎えられて帰ってくる。僕はもう一度、レギュラーに挑戦する立場。立場が大きく違うのは分かっています。でも、『自分を育ててもらった広島に恩返しをしたい』という気持ちは同じだと思う」

 広島時代、新井が本塁打王になった05年に黒田も最多勝に輝いた。同年の最下位に代表されるように低迷期を投打の主軸として支え合いともに07年オフに広島を離れた後も毎冬に再会の機会を設けた。黒田が熟考を重ねていた12月も数度の食事を重ねた。

 今秋、新井もまた重い決断をした。阪神から自由契約を選び、真っ先に声をかけてくれた広島復帰を決めた。決意が固まる前、FA退団した経緯から「広島には絶対に戻ってはいけないのでは…」と悩んでいた時にそっと背中を押してくれた1人が黒田だった。「そんな風に自分で思い込まなくてもいい」と。それぞれが決めて進んだ道は7年の時を経て2015年に再び交わった。

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2014年12月31日のニュース