ロッテ 毎月ファン感謝デー開催へ 観客動員12球団ワースト返上だ

[ 2014年12月27日 05:30 ]

ファンサービスの徹底で観客を呼び戻したいロッテ(写真は13年のファン感謝デー)

 ロッテが「月1ファン感」という仰天プランで観客動員増を目指す。26日、千葉市内の球団事務所で行われた仕事納めで、山室晋也球団社長(54)が明らかにした。総工費5億円規模で本拠地QVCマリンの音響設備をデジタル仕様に変えるなどの改装も実施。ファンサービス部門を徹底強化し、観客動員数2年連続12球団ワーストという汚名を返上する。この日は日本野球機構(NPB)や巨人など8球団が、仕事納めを迎えた。

 みずほ銀行出身で今年から社長に就任した「リアル半沢直樹」こと山室社長が、過去に例のない仰天プランをぶち上げた。「来季はファンサービスを大々的に展開していく。月に1回、ファン感謝デーをやっていこうと考えている。大いに盛り上げていきましょう」。全社員、スタッフ約50人の前で観客動員アップの秘策を明かした。

 球団によると、毎年11月に実施しているファン感謝デーの「縮小版」のようなイベントで、週末に月1回ペースで開催するという。具体的には、グラウンドでの選手参加型の企画や、トークショー、サイン会、選手による物販コーナー設置など。山室社長は「年間6~8回ほど開催してリピーターを増やしたい。デーゲームなら試合後、ナイターなら試合前。2軍から選手を呼ぶことも考えている」と熱く語った。

 チームは今季4位でCSを逃したこともあり、観客動員数は13年から2年連続で12球団ワースト。球団トップとして危機感を抱いており「この結果は残念と言わざるを得ない。まずは来年、動員数を2割増やしたい」と目標値を設定した。

 ソフト面だけでなくハード面の改革も進める。アナログだったQVCマリンの音響設備をデジタル化し、コンコースなどにはテレビモニター100台を新たに設置する。球場内の通路や柱の壁も一新するなど総額5億円を投じてより快適な空間へと生まれ変わらせる。

 11月末の球団納会では、新選手会長の岡田らにも協力を呼びかけており、主将の鈴木は「球団のトップがそこまで考えてくれているのであれば、全面的に協力したい」と歓迎した。チームは21世紀に入ってから、05年、10年と日本一に輝いており、来年は5年周期のゴールデンイヤー。フロントと現場がタッグを組み、千葉を盛り上げる。

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2014年12月27日のニュース