巨人・坂本新主将 2億2000万円更改 G高卒ゴジラ以来の大台突破

[ 2014年12月20日 05:30 ]

契約更改を終えて笑顔を見せる巨人・坂本

 巨人の坂本勇人内野手(26)が19日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4000万円増の年俸2億2000万円でサイン。球団の生え抜き高卒野手では松井秀喜(40)以来、史上2人目の2億円突破となった。今オフに主将に就任。プロ9年目を迎える来季は、公私にわたってチームリーダーの自覚を持ち、打撃面も進化させることを誓った。

 来季スローガン「新成」の象徴ともいえる新主将・坂本。26歳の若さで任された重みを感じながら抱負を口にした。

 「キャプテンになるので、(交渉の席で)プライベートでもグラウンドでも、模範になるようにと言われました。前のキャプテン(阿部)が凄く偉大なので、少しでも近づけるように精いっぱいやるだけ」

 ハワイ優勝旅行中に原監督から指名を受け「“もっとしっかりしろ”という意味も込められていると思う」と受け止める。阿部をはじめ、過去には川上哲治や長嶋茂雄、王貞治ら、そうそうたる面々が背負っていた重責。そこに坂本も加わり、内野の要である遊撃手として「年齢を気にせずに思ったことは言っていきたい」と力強く話した。

 年俸面でも4000万円増で2億2000万円となった。巨人の生え抜き高卒野手では、松井秀喜以来の2億円を突破。「そこはあまり意識してないです」と苦笑いを浮かべたが、これまで以上に責任も注目度も増す。その期待に応えるために「凄く意識している」と6年連続の全試合出場をノルマと課した。

 打撃面でも進化を目指す。今季は全て昨年を上回る打率・279、16本塁打、61打点だったが、「個人的にも凄く悔しい。中途半端だった」と振り返る。11月の日米野球では稲葉打撃コーチやソフトバンク・松田から助言を受けた。2人ともポイントを前に置いてフルスイングする。坂本とタイプが似ており「技術的なところ。少し、これ(でいける)かなというのはある」と手応えを口にした。タイミングの取り方やミートポイントなど2人の話を参考に、1月のグアム自主トレと春季キャンプで挑戦する。

 順調なら来季中に国内FA権を初取得する。交渉ではFAに関する話題が出たことを明かした上で「まだ(権利を)取ってもいないので」と語るにとどまった。ただ、チームへの愛着は強い。1年契約で結果を残すことに全力を注ぎ3年ぶりの3割を目指す。

 「しっかりと行動や準備で勝つための姿勢を見せられればいい」

 最後も主将らしく締めた坂本。来季はチームの輪の中心に背番号6がいる。

 ▽松井秀喜の巨人時代の契約更改 坂本と同じ26歳シーズンの00年オフに1億5000万円増の年俸5億円でサイン。02年にFA権を取得するため、球団は8年総額60億円の大型契約を提示も「一年一年が勝負」と1年契約を選択し、メジャー挑戦の可能性を残した。01年オフにも5年総額40億円の複数年提示を断り、1億1000万円増で当時の日本球界最高年俸となる6億1000万円で更改した。

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