則本“メジャー級”証明の1年 マー君&ダル超えた、岩隈並んだ

[ 2014年12月17日 08:47 ]

楽天の則本

 チームが前年の日本一から一転して最下位に沈む中、新人から2年連続で開幕投手を務めた楽天・則本の奮闘が光った。

 田中(ヤンキース)が抜けた先発陣にあってチーム最多14勝を挙げ、最多奪三振(204個)のタイトルも獲得。特に価値あるのがシーズン7完封だ。年間7度以上の完封は89年斎藤雅樹(巨=7度)以来で、パでは78年鈴木啓示(近鉄=8度)以来36年ぶり。楽天では11年田中の6度を抜く球団新となった。このうち4完封を交流戦でマークし、11年ダルビッシュ(日、現レンジャーズ)の3完封を抜いて交流戦新記録をマークした。

 9月19日の日本ハム戦では自己最多の13三振を奪い、対戦した打者9人全員から奪三振を記録。全員奪三振は岩隈(楽、現マリナーズ)が09年9月1日西武戦でマークして以来、プロ野球6人目。メジャーで活躍する名だたる投手の記録と比べられるばかりか、11月15日の日米野球第3戦では5回無走者の完全投球。オフの契約更改では球団から複数年契約を提示されるなど、随所に“メジャー級”であることを見せつけた1年だった。

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2014年12月17日のニュース