松井氏&イチローが夢の野球教室!名球会・山本浩二新理事長が計画

[ 2014年12月17日 05:45 ]

名球会が松井氏(右)とイチローが参加する野球教室の開催を計画

 日本プロ野球名球会が、早ければ来年12月に東京ドームで、松井秀喜氏(40)やイチロー外野手(41)も参加しての野球教室の開催を計画していることが16日、分かった。米ハワイ州ホノルルで16日(日本時間17日)に行われる名球会総会で、新理事長に就任する山本浩二氏(68)を中心に、「夢の一大イベント」として実現を目指す。2020年東京五輪で復活が有力となった野球・ソフトボールのさらなる普及にもひと役買うことになりそうだ。

 山本氏は名球会総会に向けてこの日、ホノルルに向けて出発した。山本氏は新理事長就任については「総会で了解をいただいてから」と話すにとどまったが、名球会の今後の活動方針について、壮大な計画を明かした。

 「若い会員から、東京など日本国内で野球教室ができないかと声が上がっている。少年少女への野球の普及も名球会の大事な使命だと思う。松井やイチローにも参加を呼びかけることで、夢のような野球教室になるのでは、と考えている」

 王貞治氏、長嶋茂雄氏のONをはじめ、名だたる選手が名を連ねる名球会。そこに松井氏、イチローも一堂に会することになれば、まさにドリームイベントとなる。この4人が同時にグラウンドで顔を合わせることは過去に例がなく、名球会でしか実現できないプロジェクトとなる。2011年5月には、東日本大震災の被災地、宮城で野球教室を行ったが、名球会の会員全員が集うことはできなかった。山本氏は「具体的な時期、内容は全てこれからだが、国内で1日ということであれば、参加の可能性は高まるだろう」とした。

 名球会は毎年12月にハワイで総会やゴルフコンペなどを行う。しかし、海外ではスケジュール調整が難しい上、若い会員にとって、活動の場が限られるのが実情だった。しかし、野球教室となれば、若い会員たちが先頭に立って活動ができる。名球会を次世代につなぎ、現役選手の目標となる魅力ある組織にする点でも、大きな意味のある企画と位置づけている。

 すでに幹部による理事会では議題に上がっており、総会でも話し合われる。了承されれば、来オフにも実現する可能性が高まり、レジェンドが集う場所は東京ドームが有力だ。野球教室に加え、少年たちとの特別試合も案として出ているといい、松井氏、イチローらで構成される打線も大きな注目を集めることになる。

 「2020年の東京五輪で野球競技復活の可能性も出てきている。名球会として何ができるか。野球界にどう貢献するかを、実行力ある若手会員も交えて考えていく」

 山本氏は名球会だからできるプランを推進していく。

 ▽名球会 正式名称は日本プロ野球名球会。1978年7月24日に野球界の底辺拡大や社会貢献を目的として18人の会員で創設された。野球教室や大会の主催、野球用具の寄贈、チャリティーイベントなどを精力的に行っている。会員は現在56人。名誉会員(故人)は7人。

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