“左キラー”楽天のシャーさん 第二の人生は球団ジュニアコーチ

[ 2014年12月17日 08:46 ]

「左キラー」として活躍した中島

 目にはうっすらと涙が浮かんでいた。11月23日にコボスタ宮城で開催された「ファン感謝祭」で行われた引退セレモニー。楽天・中島は「僕なんかに…。本当にありがたい。性格的に感動しないと思っていたんですけど…」と感謝した。

 02年のドラフト8巡目でオリックスに入団。オリックスが00年ドラフトから3年間、現在の育成枠に近い形態を取り採用していた「契約金0円選手」だった。04年オフの分配ドラフトを経て楽天に移籍し、左投手に無類の強さを発揮したことで、「左キラー」としての地位を確立した。日本一となった昨年の巨人との日本シリーズ第7戦(Kスタ宮城)で先発出場も果たした。

 アマ時代に打撃で心掛けていた「シャープにコンパクトに」という言葉が由来で愛称は「シャーパー」。ファンからも「シャーさん」と呼ばれ親しまれた。「選手が悩みを打ち明けてくれるような指導者になりたい」。周囲から愛された男は来年1月から球団のジュニアコーチとして第二の人生をスタートさせる。

 ◆中島 俊哉外野手(なかしま・としや)34歳、12年目。福岡工大付甲―九州国際大―オリックス。02年ドラフト8巡目。最高年俸1800万円(10年)

 ▼成績 296試合、打率.264、9本塁打、50打点、3盗塁。

 ▼思い出 09年のCSでソフトバンク・杉内(現巨人)から放った本塁打。

 ▼再出発 楽天ジュニアコーチ。

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