今成 三塁一本勝負!中島獲り失敗をチャンスに“フル稼働”

[ 2014年12月11日 05:30 ]

年俸アップで契約を更改し笑顔で会見する今成

 阪神の5選手が10日、西宮市内の球団事務所で契約を更改した。今成亮太捕手(27)は1600万円増の3600万円(金額は推定)でサイン。来季は内野手登録に変更されることを明かし、決意新たに三塁の定位置獲りを誓った。打率3割を目標に、中島獲得失敗を忘れさせる活躍に出る。

 球団が三塁手候補としてマークした「恋人」中島は、オリックスの手に渡った。補強失敗は、現有戦力にとってはチャンスになる。契約更改を終えて会見場に現れた今成の目に、輝きがあった。「(登録は)内野手になりました」と言い、三塁一本で勝負する考えか?との問いに「そういう気持ちです」と返した。

 年俸倍増までは届かなかったが、交渉の席では「思った以上に守備を評価してもらった」という。「サードにコンバートされて1年目。不安もあったけど、自分なりにはそれなりにできたというか、来年への段階を踏むことができたと思う」。

 今季は自己最多115試合に出場。うち、三塁での先発は76試合だった。左翼、右翼でも出場したが、ほぼ三塁。来季も新井良らライバルは多いが、「今年以上に守備は積極的にやっていきたい。ライバルは自分。もっと高めていけるようにやっていきたい」と三塁にこだわる意気込みだ。

 定位置取りには打撃向上も必要だと力説した。今季は打率・259、4本塁打、24打点。すでに本塁打を2桁に増やすことを宣言していたが、「率と打点も数字を上げたい。3割打つと言って届かなかったので、3割打てるようにやっていきたい」。9月中旬には右脇腹を痛めてシーズン中の再昇格はかなわなかった。「一年間を通してできるようにしたい」とフル稼働を誓った。

 今成といえば多彩なファンサービスが代名詞。ものまねなど芸達者な盛り上げ役だ。「自分も(パフォーマンスは)好きなので、ファンの方が喜んでくれるならやっていきたい。若い子にももっとやってもらって。やりやすい環境を作っていきたい」。今季はゴメスとベンチ前でビートたけしの「コマネチ」を模した“コカンセツ”を披露したが、「来年はゴメスに考えてもらう」と海の向こうでオフを過ごす主砲に指令を飛ばした。

 中島以上の存在感を発揮できる可能性を持つ、さわやかな笑顔が似合う男。「毎日絶好調です、と言えるようにしたい」と頼もしかった。 

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