西岡「二遊間にこだわります」 単年契約、中堅挑戦は否定

[ 2014年12月6日 05:30 ]

契約更改を終え報道陣の質問に答える西岡

 来季も二遊間で勝負する。2年契約の2年目を終えた阪神・西岡剛内野手(30)が5日、契約更改交渉に臨み、単年契約で2000万円減の1億8000万円で更改。3月30日巨人戦で大けがを負った影響もあり出場わずか24試合、打率・237、本塁打0。会見では来季の巻き返しに向け熱い思いを吐露した。

 「内野にこだわる。二遊間にこだわります。一度ポジションが変わって、また(元に)戻るのは難しい」

 球団内外から「中堅コンバート」の声も聞かれるが、背番号7の胸の内は違った。「まだ若い」と話すように外野以上に求められる内野の機敏な動きがまだまだ可能。上本が定着した二塁に殴り込みをかけ、鳥谷が抜けた場合に空くであろう遊撃を狙う。二遊間こそ、自らが最も輝ける場所であることを知っている。

 「来年の今頃“西岡、やってくれたな”と言われるよう、チームを引っ張っていく」。リーダー宣言も飛び出すほどタテジマ3年目にかける思いは強い。11月11日に手術した右肘の回復も順調で「開幕に120%に持っていく」と豪語。固い決意は「1年契約」にも表れている。

 「(12年オフに)入団するとき、2年契約をしたのに、事実上1年しか貢献できていない。もう一回、阪神でやりたいなという僕自身の思いが、球団と一緒だった」

 今季中に国内フリーエージェント(FA)権を取得済み。来オフの去就が気になるところだが、頭にあるのは来季のV奪回のみ。「今年を上回るチーム作りをしていく。若い力が出てくるのはプラスで、僕も追われる立場ですけど、突き放したい」。自身、初のダウン提示はこれ以上ない発奮材料。西岡が本気で暴れ回れる場所は、やはり二遊間しかない。

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2014年12月6日のニュース