嶋会長 金子を擁護「FA取得年数に“ずれ”あるから起こる」

[ 2014年12月5日 05:30 ]

選手会総会を終え、報道陣の質問にこたえる嶋(右)と松田

 労組・日本プロ野球選手会は4日、大阪市内で定期大会を行い、現在は9年が必要な海外FA権の取得年数を国内FAと同じ年数に短縮することを求める方針を確認した。ポスティング・システムによる大リーグ移籍も視野にオリックスから国内FA宣言した金子の問題について、嶋基宏会長(楽天)は「国内と海外のFA権取得年数に“ずれ”があるから起こること。金子さんが悪者みたいになっているのはおかしい」と指摘。

 現行のFA権取得は国内8年(07年以降ドラフト入団の大学・社会人は7年)、海外FAには9年が必要となっている。国内FA権しか持たない選手でも、ポスティング・システムを同時に利用すれば米球団とも交渉が可能となるため、一部に制度の不備を指摘する声がある中、MLB選手会からは「選手の権利であるFA(権の取得年数)に段階があるのは問題」と指摘されたという。松原徹事務局長は「これまで通り海外FAの短縮を求める」とし、今後も国内外7年へ短縮を求めていくことをあらためて主張した。

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