東尾修氏の目 メジャーでは腰高だった松坂、体絞ることは賛成 

[ 2014年12月4日 05:55 ]

 【東尾修氏の目】メジャーと比べ日本のマウンドは傾斜が緩いのは明らか。メジャーでは傾斜で腕が振れるが、同じ投げ方では、日本では体重移動がうまくいかない。近年の大輔は、腰の位置が高かった。腰がもう少し、沈むような下半身主導のフォーム、そしてそれに連動してついてくる上半身のしなやかさと肩の動きがないと、球の切れは生まれない。

 さらに、腰高だと、踏み込んだ左足の爪先の緩み、滑りを利用できない。左足にしっかりと体重移動して、より打者に近い位置で球を離す体の切れを出すのに、ウエートを絞ることは賛成だ。

 私も現役引退まで、体重は85キロを超えないよう気を使った。20歳代とはトレーニング量も代謝も違う。練習だけでは、体重のコントロールはできない。食事面も大事な要素になる。私が監督(01年まで)をしていた西武時代から体も変化しているだろうが、当時に少しでも近い形を模索してほしい。(スポニチ本紙評論家)

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2014年12月4日のニュース