鳥谷 心はメジャー一筋「何を言われても気持ちが変わることはない」

[ 2014年11月27日 10:03 ]

ベストナインに選ばれインタビューに答える鳥谷(右)

プロ野球「NPB AWARDS 2014」

(11月26日)
 NPBアワーズが26日、東京都内のホテルで開催され、ベストナインの表彰式に出席した阪神・鳥谷敬内野手(33)は、海外フリーエージェント(FA)宣言後、公の場で初めてメジャー移籍への熱い思いを口にした。

 ベストナイン表彰式に出席した鳥谷が、海外FA宣言後、公の場で初めてメジャー移籍への強い思いを口にした。

 「(球団から)何を言われても気持ちが変わることはない。家族もいますし相談して、最後は自分でしっかり考えて決めたい」

 日本シリーズ終了後から、自身の進路について沈黙を貫いてきた。17日には西宮市内のホテルで、阪神球団首脳と1時間30分にわたって極秘会談。残留を強く訴えかけられていたが、早大時代から抱いてきたメジャーへの憧れが揺らぐことはなかった。今後、球団との残留交渉の有無については未定。「何も決まっていない。ただ自分主導ではないので」と語るに止めた。

 「向こうのことはすべて代理人に任せている」

 今月6日から渡米した際には、現地で松坂(メッツからFA)が西武からレッドソックスに移籍した際には入札額と合わせ、約1億ドル(当時約130億円)の巨額契約を勝ち取った大物代理人のスコット・ボラス氏と代理人契約を締結。現段階でメジャー球団から正式なオファーは届いていないと見られるが、数球団が二遊間をこなせる守備力を高く評価している。

 シーズン中から数十試合を視察してきたロイヤルズに加え、ブルージェイズ、ナショナルズ、アストロズなどが関心を寄せている。12月8~11日(日本時間9~12日)に米カリフォルニア州で開催されるウインターミーティング終了後に、最終決断を下すことが決定的な状況だ。

 進路に関して熟考する日々が続くとはいえ、来季へ向けた準備だけは怠らない。

 「1年間やったらバランスが崩れている部分もあるので、しっかりそういうことを整えたい。(いずれにしても)ケガをしない体づくりを例年通りにやっていきます」

 3年連続フルイニング出場を果たした疲れを癒しながら、気持ちは2015年シーズンに向いている。メジャー移籍が有力だが、準備することだけは変わらない。

続きを表示

2014年11月27日のニュース