仙台育英2年ぶり頂点 春確実!東北初Vへ「勘違いせず…」

[ 2014年11月19日 05:30 ]

<仙台育英・浦和学院>優勝し、歓喜の仙台育英ナイン

明治神宮野球大会第5日・高校の部決勝 仙台育英4―1浦和学院

(11月18日 神宮)
 高校の部1試合、大学の部2試合が行われ、仙台育英が決勝で浦和学院を4―1で下し、2年ぶり2度目の優勝を果たした。5回に1点を勝ち越し、7回には3番の平沢大河内野手(2年)が右越え2ランを放って突き放した。大学の部の準決勝は昨年準優勝の明大と、01年以来13年ぶりの優勝を狙う駒大が、19日の決勝に進出。75年以来39年ぶりに優勝を懸けて争う。

 強者の姿だ。仙台育英は2年ぶりの秋の王者になっても、余韻に浸る様子はなく、佐々木順一朗監督は「勘違いせず、ひと冬を越えないといけない」と殊勝に話した。

 佐々木主将が大会前の練習試合で左足を複雑骨折。さらにこの日、佐々木監督が体調不良を抱えながら指揮を執った。そんな中で主将代理の3番・平沢が引っ張った。「(佐々木)柊野(とおや)の分も、(佐々木)先生のためにも頑張ろうと思った」。2―1の7回2死二塁、浦和学院の投手がエース江口に代わり「燃えてきた」という。その言葉通り、高校通算10号となるダメ押しの右越え2ランを放った。

 投げてはエース右腕・佐藤世が1失点で全3試合を完投し「優勝は打撃があってこそ」と打線に感謝。昨夏の甲子園1回戦で歴史に残るシーソーゲームの末、11―10で破った浦和学院を返り討ちにした。来春のセンバツ出場は確実で、東北勢初優勝の期待が懸かる。平沢は「東北に優勝旗を持ってくるために、育英に入った。勘違いせずに練習したい」と誓った。

 ▼浦和学院・森士(おさむ)監督(初優勝を逃し)競り合った終盤にひと振りでやられた。相手が一枚上だった。

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