阪神 鳥谷と極秘残留交渉も不調…メジャー行きに拍車

[ 2014年11月18日 05:40 ]

メジャー移籍を目指す鳥谷

 阪神は17日、海外フリーエージェント(FA)権を行使した鳥谷敬内野手(33)と兵庫県西宮市内のホテルで極秘の残留交渉を行った。その場で結論は出されず、交渉は不調に終わったもよう。有力視されるメジャー移籍へさらに加速した。

 鳥谷が海外FA権を行使して以降、初の残留交渉が行われた。西宮市内のホテルの一室には南信男球団社長(59)が直接出馬しただけではなく、残留交渉の窓口である高野栄一球団本部長(53)らが集結。極秘会談は約1時間30分にも及んだという。

 球団幹部は「鳥谷選手と会ったのは事実です」とだけ語り、交渉の詳細を明かすことはなかったが、権利行使を受けて新たに複数年の契約内容を提示したとみられる。ただ、その場で明確な方向性、結論が出されることはなく、交渉は不調のまま終了。これまでもメジャー移籍が有力視されてきたが、この日の会談を受け、その流れはさらに加速したもようだ。

 ソフトバンクとの日本シリーズ終了から間もなく、鳥谷は極秘渡米していた。現地では敏腕代理人とされるスコット・ボラス氏と契約。シーズン中からロイヤルズが数十試合を視察していただけでなく、渡米後にはブルージェイズ、ナショナルズ、アストロズなどもリストアップしていたことが新たに判明した。

 米国現地時間12日に行われたGM会議では、ボラス氏が「トリ(鳥谷)は日本のカル・リプケンだ」と発言。今オフのFA市場で二遊間が手薄となっていることもあり、メジャーの各球団に訴えかけた。

 この日も鳥谷は甲子園球場のクラブハウスで自主トレーニングを行っており、当面は甲子園を拠点に動くとみられる。球団との間で、新たな残留交渉が行われるかどうかは現時点で不明。球団は今後も慰留に全力を尽くすスタンスだが、満を持して臨んだ残留交渉が芳しくなかった以上、見通しは明るくない。

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2014年11月18日のニュース