東農大北海道オホーツク全国初4強 3年・井口が投打にけん引

[ 2014年11月18日 05:30 ]

<上武大・東農大北海道オホーツク>6回を8奪三振の無失点に抑えた井口

明治神宮野球大会第4日・大学の部準々決勝 東農大北海道オホーツク3―2上武大

(11月17日 神宮)
 高校の部2試合、大学の部1試合が行われた。東農大北海道オホーツクは上武大を3―2で下し、初の4強入り。北海道勢としては86年の札幌大以来、28年ぶりの準決勝進出を果たした。先発した井口和朋投手(3年)が6回2安打8奪三振の無失点、打っては決勝打をマークした。高校の部は2年ぶりの優勝を狙う仙台育英と浦和学院が、18日の決勝に進出した。

 2点を返されて1点に迫られた9回2死二塁。一打同点のピンチを切り抜けると、東農大北海道オホーツクナインは笑顔でハイタッチを交わした。初の全国4強入りを決めた樋越勉監督は「(最終回は)生みの苦しみですね。まあ、良かった」と胸をなで下ろした。

 3年生右腕の井口が、投打でチームを勢いづけた。5回に自らの右越え適時二塁打で先制点を叩き出すと、直後の6回2死満塁を落ち着いて脱した。「とにかく気持ちだけだった。(打撃は)練習していないので、たまたま」。夜間照明が点灯し10度を切る肌寒い中でも半袖で出場。「相当寒くない限り半袖。感触がいいので」と、6回無失点で玉井につないだ。

 武相(神奈川)では3年夏に8強止まり。1学年先輩の池沢の背中を追って北海道に渡った。その女房役が8回1死二塁から左中間を破るランニング2ラン。「足が動かなくて大変だった」と苦笑いも貴重な追加点を激走でもたらした。スタメン9人中、甲子園経験者は安藤ただ一人。オホーツク海に面する網走で鍛錬を積んだナインは、団結力で北海道勢初の全国制覇を目指す。

 ▼上武大・山下(7回1失点も敗戦投手)悔しい。1点の重みを知った。

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2014年11月18日のニュース