ハムドラ1早大・有原 開幕ローテ入りへ佑先輩は「ライバル」

[ 2014年11月18日 05:30 ]

仮契約を終え手を合わせる(左から)大渕SD、マスコット人形を手にする有原、山田GM

 日本ハムからドラフト1位指名された早大・有原航平投手(22)が17日、都内のホテルで入団交渉を行い、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円で仮契約を結んだ。開幕ローテーション入りへ向け、大学の先輩・斎藤佑樹投手(26=早大出身)、高校の先輩・吉川光夫投手(26=広陵出身)の2人に挑戦状を叩きつけ、レンジャーズのダルビッシュ有投手(28)のような先発完投型のエースを目指す。

 日本ハムのドラフト指名9選手の中で、大学No・1右腕が大トリで仮契約を結んだ。契約金1億円プラス出来高5000万円。上限とされる最高条件を提示され、有原は満面の笑みを浮かべた。

 「実感が湧いてきました。先発させてもらえるならば、最後までマウンドにいられる投手になりたい。直球が速く、縦の変化球で打ち取れるレンジャーズのダルビッシュさんが目標です」。最速156キロを誇るが、思い描くのは直球と変化球のコンビネーションで打者を翻ろうする先発完投型。かつて日本ハムで絶対的エースと呼ばれたダルビッシュの姿だった。

 第一関門は開幕ローテーション入りだ。競い合うライバルも多い。今季2桁勝利をマークしたのは、二刀流で11勝を挙げた大谷だけだが、伸び盛りの上沢、浦野、中村といった若手、実績あるベテランの木佐貫、武田勝に加え、今季不振に終わった斎藤、吉川も巻き返しを狙っている。

 広陵3年春夏に甲子園出場、早大では東京六大学リーグで通算19勝を挙げた有原にとって、斎藤は大学、吉川は高校のいずれも4年先輩にあたる。しかし、尊敬する2人にも遠慮していられない。「斎藤さんは大学で入れ替わりだし、吉川さんも年末のOB会で話すぐらい。先発をやるからにはライバルになる。先輩後輩は関係なく、自分の力を出していきたい」と早くも宣戦布告した。

 背番号は今季まで乾が背負っていた「16番」が譲渡される見込みだ。山田正雄GMは「(今秋リーグ戦では)右肘故障もあったので、あまり無理してほしくない」と慎重だが、有原は「今はノースローだが、年末ぐらいはキャッチボールを再開したい」と意気込む。「大学では先発しても(6完投と)最後までマウンドにいることがほとんどできなかったので、上のステージで達成したい」。1メートル87、90キロ。大きな体にはでっかい夢が詰まっている。

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