侍・岩田 2回1失点も収穫あり メジャー球の感覚つかんだ

[ 2014年11月11日 05:30 ]

<日本・ソ日連合>4回無死、岩田は中島卓の打球に跳びつくも捕れず中前打に

壮行試合 日本0―1ソ・日連合

(11月10日 ヤフオクドーム)
 藤浪とは対照的に、阪神・岩田は精彩を欠いた。滑りやすいとされるメジャー球での“試運転”。3回から2番手としてマウンドへ上がるも、2回2安打1失点。

 だが打たれたことで、メジャー球への対処法が見えた。そういう意味では、収穫十分のマウンドと言えた。

 「(対処法は)大体こんな感じだな、というのはできた。力めば力むほど(球が)上に抜けていく。曲がり幅も大きい。日本の球に比べて、さらにもう一段階、曲がる感じですね」

 3回はツーシーム、フォークなどを巧みに織り交ぜ、打たせて取る投球を展開。無失点で切り抜けた。しかし4回が、いただけない。コースを狙った投球が、微妙に照準から外れる。先頭・中島卓にはカウント2ボールから中前打を浴び、1死二塁で迎えた江川にもフルカウントから甘く入った6球目を左前適時打された。ともにボール先行の苦しいカウントから、痛打を浴びた。

 それでも岩田に悲壮感はない。「メジャー球4日目。それにしては(ある程度の投球が)できたと思う。とにかく投げることが一番でした。どんな感覚で投げられるかを確かめたかった。全然違う、というのを感じた。それにしては投げ切れたので、よかったと思います」。次回登板につながるマウンドとした。

 09年の第2回WBCでは、中継ぎとして日本の連覇に貢献。そして今回の侍ジャパンでは、金子とともに投手陣最年長となった。リーダーにふさわしい投球を見せる必要がある。この日の反省を、大リーグ選抜との対戦に生かしてみせる。

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2014年11月11日のニュース