阪神、育成・島本を支配下登録へ 左の中継ぎ候補として期待

[ 2014年11月10日 07:50 ]

<阪神キャンプ>3ケタ番号ともお別れ?ブルペンで投げ込む島本

 阪神が育成選手の島本浩也投手(21)を近日中にも支配下登録することが9日、分かった。球団関係者が「その方向で調整しているという話を聞いています」と明かした。

 島本は入団4年目の今季、ウエスタン・リーグで17試合に登板して防御率3・40。着実な成長を見せ、現在参加中の安芸秋季キャンプでは、大野豊臨時コーチからも「コントロールも投げっぷりも、腕の振りもいい」と素質を高く評価された。実戦でも存在感を発揮。7日の韓国・LGとの練習試合(安芸)では2回無安打無失点4奪三振の好投を披露していた。

 9日の安芸キャンプには新任の香田2軍投手コーチが合流。初指導を行った。同コーチは巨人の2軍コーチ時代に山口を指導。育成選手から、7年連続60試合登板、通算222ホールドという2つのプロ野球記録を保持するリリーフ投手へと成長した過程を知る。

 島本の境遇も山口と同じ育成スタートだ。香田コーチは個人名こそ出さなかったが、阪神の若手投手のレベルの高さを評価する。「すごい投手が多い。楽しみだ。(巨人には)内海だとか、山口だとか、打ち込む姿勢が素晴らしい選手がいた。聞かれたら、そういう話もしていきたい」。獲得調査を続けていた宮西の日本ハム残留を受けて左の中継ぎは不確定。背番号126を背負ってきた男が“第2の山口”となれるか、今後に注目だ。

 ◆島本 浩也(しまもと・ひろや)1993年(平5)2月14日生まれ、奈良県大和高田市出身の21歳。福知山成美では2年春からベンチ入りも甲子園出場なし。10年育成ドラフト2位で阪神入り。1メートル76、65キロ。左投げ左打ち。

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2014年11月10日のニュース