デーブ監督“西武対決”制してパ制す!OB3監督の性格熟知

[ 2014年11月3日 05:30 ]

特守のグラウンド整備役を買って出るなど精力的だった楽天・大久保監督

 昨季の日本一から今季最下位に終わった楽天が2日、岡山県倉敷市の倉敷マスカットスタジアムで秋季キャンプを開始。大久保博元新監督(47)は2年ぶりの日本一奪回を目指し、パ・リーグの西武出身監督に対してライバル心を見せた。「全くやりづらさはない。性格とかみんな分かっているしね」。

 黄金時代を築いた西武OBの指揮官4人が、パ・リーグでしのぎを削る来季。大久保監督にとってはお互いに知り尽くした間柄だ。特にソフトバンクの工藤新監督とは、現役時代にバッテリーを組んだ間柄。周囲から愛称の「デーブ」と呼ばれる中、「博元」と名前で呼ばれるなど親交も深く「胸を借りるつもりで…ではなくて、胸を借ります」と控えめに話した。

 だが、“デーブ節”もさく裂。「相手チームにいい選手がいても、それを出し抜いて勝つために俺たちはもう分析している」と自信を見せた。同学年の西武・田辺新監督に対しては「現役時代にバントとか手堅い選手だったのに、あんまりやらなかったよね」と話すなど、他の西武OB監督の野球も頭に入っている。

 大久保新体制の本格スタートとなった秋季キャンプ初日は投内連係以降、選手は個人練習に近いメニューで6時間ほど汗を流した。その中で新指揮官は若手野手には1日最大で3000スイングなどノルマを設定。「量」をこなす中で「質」も上げる。「常勝軍団をつくるにはどうしたらいいか、検証する一歩にしたい。このチームはいけるという手応えを感じた」。日本一奪回に向け、きのうの友は、きょうの敵である。 

 ≪過去4度全て巨人≫来季パ・リーグは西武出身(現役時に在籍)の監督が4人そろう。シーズン開幕時、同一リーグに同じ球団出身の監督が4人となるのは60年セ、61年パ、73年セ、91年パに次いで5度目。過去4度は全て巨人OBだった。うちプロ入り時が同じ球団だったのは60年セ、73年セに次いで3度目。また4人が同時期にプレーしていたのは、今回が初となる。

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