早慶戦控え早大恒例の「4年生ノック」阿部主務「気持ち良かった」

[ 2014年10月31日 13:36 ]

早大恒例の「4年生ノック」で送球する阿部主務

 11月1日からの東京六大学秋季リーグ戦・早慶戦を控えた早大で31日、恒例の「4年生ノック」が行われた。

 最後のリーグ戦を迎える4年生の送別行事。日本ハムドラフト1位のエース有原や、ロッテ同1位の中村主将らを始め、学生スタッフを含めた全4年生部員が岡村猛監督から思い思いのポジションでノックを受けるというもの。

 普段は学ラン姿で試合中のスコア付けなど裏方作業にあたる阿部佳弥主務も、この時だけは上下白のユニホーム姿で参加。「意外と投げられました。気持ち良かった」と笑顔を見せた。

 阿部主務は新庄北(山形)3年夏に背番号1を背負い、山形大会16強に進んだ。「母校の監督が早大出身だったのもあって、ずっと早稲田で野球をやりたいと思っていた」と1浪して早大に入学。投手として野球部に入部も、1年冬にマネジャーに転向した。早大は伝統的に選手の中からマネジャーを選出するため、ユニホームを脱ぐ決断をしなければならず「4年生の最後の早慶戦で投げたい」という夢はかなわなかった。

 それでも当時の練習用ユニホームは捨てられずに大事にしまっておいたという。この日はマジックで背中に大きく名前が書かれたその練習着を着用。マウンドや左翼で、ノックを満喫した様子だった。

 卒業後の進路は教員志望で「いつか指導者になって、母校を甲子園に出したい」と意気込む。

 グラウンドに立つメンバーだけでなく、4年生全員にとって最後のリーグ戦となる早慶戦。優勝がかかる大一番だけに、阿部主務は「全員の力で勝ちたいです」とベンチからのサポートを誓った。

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2014年10月31日のニュース