【ワールドシリーズ舞台裏】動きを詳細データ化!走塁の数値画面に

[ 2014年10月31日 08:30 ]

大リーグ公式サイト上で公開されたスタットキャストシステム

 MLBアドバンスメディアが開発した「スタットキャストシステム」が、今ポストシーズンから本格的にお披露目された。野手、打球の動きを詳細にデータ化し、これまで計測できなかった野球の動きを網羅する。球場全体を捉える引いたアングルで、野手や打球の動きを数値化した映像が中継にも時折挟まれた。

 1歩目の速さ、トップスピード到達までの加速時間と、最高速度、実際に走った距離などが克明に出る。例えば前日の第6戦の2回1死満塁。ロ軍の3番ケーンは中前へのポテンヒット。二塁走者エスコバルは0・36秒、一塁走者の青木は0・56秒でスタートを切り、最高速度までそれぞれ7秒41、6秒47かかった。中堅手ブランコが捕球のしぐさで惑わせたからだ。しかし、追いつけないと判断すると、エスコバルが時速19・3マイル(約31・1キロ)、青木が同19・5マイル(約31・4キロ)に達し、本塁と三塁を陥れた。

 「守備や走塁の能力を測る上で、画期的な新システム」と関係者は話す。今季、シティ・フィールド、ミラー・パーク、ターゲット・フィールドの3球場でテストを重ねてきた。来季中には全30球場の設備が整う予定だ。

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2014年10月31日のニュース