成信力、苦楽力、他喜力…大隣を別人に変えた3つの“力”

[ 2014年10月29日 10:24 ]

大隣のメンタルトレーニングを担当した西田氏

日本シリーズ第3戦 ソフトバンク5―1阪神

(10月28日 ヤフオクD)
 ソフトバンク・大隣は3年前に結婚した優子夫人(30)の紹介で「目標達成ナビゲーター」として活躍する西田一見氏(41)のメンタルトレーニングを取り入れた。結婚前は外食が中心だった食生活など「プロ意識」とはかけ離れた暮らしぶりは別人のように変わった。西田氏の提案は3点だった。

 (1)成信(せいしん)力 「将来を思い描くこと。わくわくできなければ行動できない。文字通り、成功を信じる力」

 (2)苦楽(くらく)力 「苦しみの状況を楽しめる力。全員から三振は奪えない。目の前の出来事をいかに楽しめるか」

 (3)他喜(たき)力 「同じ病気の人に勇気を与える。(退任する)秋山監督を喜ばせようという思い。一番は奥さまの喜ぶ姿が見たいとの思い」

 「最強のプラス思考がなければ(プロの世界は)勝ち上がれない。最初は目指すものさえ、明確ではなかった。かなり、いい形になっている」と西田氏。毎晩5分程度、その日のマイナスだったことをプラスに考え、一日を終える。3年の積み重ねは、大隣のマウンドでの落ち着き払った姿が証明している。

 ◆西田 一見(にしだ・はつみ)1973年4月22日、静岡県生まれの41歳。メンタルトレーナー。株式会社サンリ代表取締役社長。「目標達成ナビゲーター」として活躍し、講演指導は28万人以上に及ぶ。指導歴はプロ野球選手、Jリーガー、プロゴルファーなど他多数。近著には「ビジネスNo1理論~勝ちグセ脳を作る三つの力~」(現代書林)などがある。

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