青木 天敵討ちで初戦取る「ここをどうにかしないと」

[ 2014年10月22日 05:30 ]

ロイヤルズの青木

ワールドシリーズ第1戦 ロイヤルズ―ジャイアンツ

(10月21日 カンザスシティー)
 ワールドシリーズ(7回戦制)は21日(日本時間22日午前9時7分)に開幕し、青木宣親外野手(32)を擁するロイヤルズが本拠地カンザスシティーにジャイアンツを迎え、第1戦が行われる。「2番・右翼」で出場予定の青木は、ジャイアンツ初戦先発のバムガーナーとはメジャー3年間で通算13打数無安打。青木が天敵相手にどれだけ出塁できるかが、シリーズの行方を占いそうだ。

 青木は天敵討ちの先に、頂点の座を見据えた。メジャーで8打席以上対戦し、唯一安打がないのが今季18勝を挙げた相手左腕のバムガーナーだ。

 「1本も打ってないから、ここをどうにかしないと。彼をどう攻略するかが一つのポイント。初戦をどうしても取りたいからね」

 1死球を含む過去14打席のビデオを総ざらいにした。三振は1度だけ。際どいタイミングでアウトの遊ゴロが2つあり、遊撃失策の出塁や、投手の好フィールディングで間一髪アウトのものも。力負けとは思っていない。ナ・リーグ優勝決定シリーズでもMVPに輝いたバムガーナーに対し、「絶対に付け入る隙はある。そもそもいい投手だと思っていない。というか、思いたくない。マイナスのことを考えず、攻めの姿勢でやっていきたい」。今季左腕との対戦成績は打率・363。苦手意識はみじんもない。

 対するバムガーナーは「しっかりバットに当ててくる打線。見ていて楽しい対決になると思う」。ロン・ウータス・ベンチコーチも「青木は反対方向に打つと思ったら、引っ張ることもある。本当に守りにくい打者だ」と、12年以降で大リーグ最多101個の内野安打を誇る青木を警戒した。どれだけ塁上をにぎわすことができるか。シリーズの行方を左右する初戦の鍵は、背番号23が握る。

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